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発達障害の診断を受ける、何に悩むか、なぜ悩むか

2022 1/14
2017年12月5日2022年1月14日
発達障害の診断を受ける、何に悩むか、なぜ悩むか
目次

【発達障害の診断を受けるか否か、悩む理由】

発達障害の診断を受けるか否か、悩む理由は、根本的には日本の文化に根ざすところがあるようです。
簡単に答えはでませんが、決断する場合は、いろいろな情報を総合的に検討した上で、判断した方が良いと思います。

【多くの人が悩んでいます】

発達障害当事者の人向けのセミナー講師をして、よく受ける相談は「発達障害と診断」に関することです。
具体的にどのような相談かといいますと、多岐にわたるため一言では言えませんが、ざっくりいうと「発達障害の自覚はあるのだが、病院に行って診断を受けるか悩んでいる」ということです。
具体的にどんな相談があったか、その悩みの解決策があるのか、について今回は書いてみたいと思います。

【発達障害と診断に関する悩み】

 

<学齢期の子を持つ親御さんの場合>

いわゆる学齢期(小・中学生)くらいのお子さんを持つ親御さんから、発達障害と診断に関する悩みの相談を受けることが多くあります。
自分のお子さんに発達障害の傾向はあるものの、軽度だったり知的にはそれほどの問題がなかったりすると、「障害者」の烙印を押したくない、というお気持ちを感じます。
何らかの支援は必要だけれども、「障害者」の道を歩ませたくない、「普通の」「ほかの人と同じ」ような、学校や会社に行ってほしい、そんなお気持ちを感じます。

<大学生の場合>

大学生になると高校までとは違い、授業を選択するようになりますが、選ぶことが苦手な発達障害の傾向があるとそこでつまずくことがあるようです。

また、多くの大学生は、卒業後、「働く」という人生の大きなイベントが待っており、いろいろな意味で「選択」をしなければなりません。
学校でもいろいろな困難を体験してきましたが、学校はあくまでお金を払って通う、「お客さん」の立場ですから、いろいろな要求をすることができます。
しかしながら、会社はその逆でお金を受け取る立場になるわけですから、いろいろと要求できないといいますか、逆に要求を受ける立場になるわけです。
また、情報として、障害者手帳をとって「障害者」として必要な配慮を受けながら働くという方法をする場合もあります。
大きな「選択」と「決断」をしなければならないのですが、選ぶことが苦手な特性がなかったとしても、かなり悩むでしょう。

また、親御さんの意向も大きな影響力を持ちます。
引き続き、「障害者」の烙印を押されることなく、「普通の」「ほかの人と同じような」会社に入ることを望むケースがあるからです。
大学の就職課からも相談を受けることがあり、「よろしければ、直接親御さんや学生さんの相談に乗りましょうか」と提案しますが、個人情報であるため、そう簡単には外部に伝えることができないジレンマがあるそうです。

<大人の場合>

自身の発達障害について、大人になって気づくケースもあります。
ネットや書籍などで、たまたまわかるということが多いようです。
さすがに学生さんとは違い、「働く」という現実を経験しているか、していなくても目の前の問題ですので、この時点で「発達障害の診断」を受け、「障害者」として働く選択をする人もかなり出てきます。
それとは逆に、厳しい現実を目の当たりにしても、なお悩む人も多くいます。
「発達障害」の「障害」という言葉に引っかかり、現状から動けないまま、という人の相談も多く受けます。

一方、「発達障害」について知ることができて、楽になったという人もいます。
周りから、時として「努力が足りない」「怠け者だ」といわれ、自分でも自分を責めてしまっていたのが、そうではなく、一つの特性だと理解できたためです。
「発達障害」という言葉一つにも、そこに対する反応は様々です。

【なぜ悩むのか】

悩んでいる原因は、「発達障害」の「障害」から来る、ネガティブなイメージです。
イギリスでは、テストの結果、ディスレクシア(難読症)の判定が出ると、「おめでとう」と祝福されるそうです。
世の中には、多くの天才のディスレクシアの人が排出されていて、あなたも天才の仲間入りできる可能性あるから、という意味合いかもしれません。
イギリスの芸術大学に留学中に、ディスレクシアの判定が出たある日本人は、「ずるい」と他の学生にねたまれたそうです。
読み書きという定型的な回路が発達していないディスレクシアの人は、絵を描くという非定型的な回路が発達している場合があり、多くの有名な芸術家を輩出しているからだそうです。
それが日本に帰ってきたら「障害者」といわれ、そのギャップに非常に驚いたそうです。

【ではどうしたらいいのか】

病院にいって診断を受けたくない理由は、「発達障害」の「障害」という言葉にネガティブなイメージを持つからだとしたら、悩みを解決するには、日本人のそういったイメージを変えていくしかありません。
しかし、それはすごく大変なことですし、変えることができたとしてもかなりの時間を要するでしょう。

発達障害でも、周囲のヘルプをうまくもらえる人もいます。
私は、病院で診断を受けたことがないので、発達障害かどうかわかりませんが、ADHAの傾向があり、このままサラリーマンを続けると潰れる、と思い起業しました。
今もすべて問題なしというわけではありませんが、理解のある社員のサポート受けながら、また社員に日々迷惑をかけながら、幸せな経営者人生を送っています。

これは自分で特性をマネージでする例ですが、すべての人がこのようなことができるわけではありません。
やはり人によっては支援が必要です。
病院で診断を受ければ、ペガサスのような就労移行支援事業所の支援を受けることができます。
診断を受けたくない場合は、若者サポートステーションなどの支援を受けるという方法もあります。昨今の状況を鑑み、利用可能年齢も18歳以上から16歳に下がりました。
ただ、障害福祉サービスは若者支援サービスに比べて、歴史も長く、予算も多く使われるため、サービスの質が充実しているという現実があります。

また、発達障害を隠して働いた結果、職場でつらい思いをして気分障害になってしまった、という事例も残念ながら多く聞いています。

もちろん、発達障害の診断を受けない、という選択肢もありますが、いろいろな状況を総合的に鑑みたうえで判断した方がよいと思います。

発達障害の就労に関することであれば、毎月第一火曜日に、東京新宿区のNeccoCafeさんで、私がセミナーをやっていますので、ご興味のあればぜひご参加ください。
NeccoCafeは、発達障害の人の居場所になっており、行ってみると様々な情報の収集に役立ちます。

ともかく、決断するには、情報を多く集めることが大切です。

まずは、話を聞くことから始めませんか

ペガサスは、就職を目指す方の訓練から就職後まで支える就労移行支援です。一人で抱え込まなくて大丈夫。気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

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